今日は、メイドさんについて気づいたこと、を話してみたいかとおもいます。
わたしがこの家に来て、1年くらいのときでした。
夫が以前から雇っている掃除のメイドさん(ロシア人男性)は、
私よりも家のことをよく知っています。
掃除がメインではありますが、水道の蛇口をなおしたり、
車の修理、窓の修理、庭の枝を切ってくれたり、芝刈りしたり、
そういうのもお願いしています。
私自身、家柄も普通ですし、家の人が誰かを雇うのに慣れていなかったので、
最初は人見知りの上に、とてもおどおどしていました。
そのため、なめられていました。
私は家では最初、使い捨てスリッパを履いていましたが、
掃除機をかけた後に隅の方にぐちゃっと置かれていたり、
私と夫はバスルームを別々にしているのですが、私のバスルームを掃除してくれなかったり。
ある日、見かねて、夫に相談しましたが、夫もどうしたらいいのかわからない。
そのメイドさんは、夫には非常に忠実な人なのです。
だんだん態度がエスカレートするので、そのメイドが来る時は外出の用事を作り、
逃げていたこともありました。だからと言って、態度は変わりませんでした。
そんなある日、買い物をしていたら、素敵な上質な部屋履きを見つけたので、
夫に「みてみて、素敵だと思わない?」と特に買うつもりもなく言いましたら、
買ってくれました。使い捨てスリッパを使い切ったので、それを履くようになりました。
そうしたら、メイドの態度が変わってきました。一体なんでかな?と思いましたが、
部屋履きがいつも隅に吹っ飛んでいるのに、その日はきちんと揃えて机の真横に置かれていました。
外出時にメモ書きで外灯の蜘蛛の巣をはらってほしいとか書くと、それもしておいてくれるようになり、
私の部屋の掃除が終わると、あなたのお部屋とバスルームの掃除が終了しました、とか、
帰るときに、失礼します、とか私に言いに来るようになりました。
去年のクリスマスの飾りつけのときは、お願いすると、すごく面倒くさそうな顔をして、
「倉庫でライトを探してくれませんかね?じゃないとできませんよ」などと言っていたのに、
すごい変わりようでびっくりしました。
スリッパ一つでいともたやすく変わるもんだな・・と思いましたが、
自分が自分をどれだけ大切にしているかどうか、といったこと
が、伝わったのではないかとおもいます。
あと、別に誰にでも「いい人」になる必要はないこと。
いい人っていわゆる、「どうでもいい人」。
いつも歯に衣を着せていると、本音がわからずじまいになり、
本当に言いたいことを言えなくなってしまいます。
本当に言いたいことを言わないと、誰が自分のことを好きなのか、
自分と友達になりたい人なのかがわかりません。
自分を嫌いな人たちにフォーカスすると、好きな人が見えなくなってしまい、勿体ないです。
いい人になろうとするから、他人目線になっておどおどしたり、
ぎこちない笑いになって、「あの人何考えてるかわかんない」
とかになっちゃうんですよね。言いたいことはちゃんと言えばいいんです。
最近はとりあえず、メイドさんを克服したので、
来る日がイヤでも何でもなくなりました。
そして、メイドさんを克服した私を見て、
アメリカ人夫はさらに私に優しくなりました。