よくお客様に、「アメリカ人と国際結婚が決まってビザの手続きをしたいけどどうしたらいいのかわからない」というお悩みをいただくので、私個人の経験を書いてみたいかとおもいます。
いろいろな方がビザの内容については書いてらっしゃいますので、私は今までどこにも書いていないような盲点をシェアさせていただこうとおもいますが、実感として最近はアメリカビザはとても厳しくなっています。
なぜ、婚約・結婚ビザがこんなに厳しいかというと、偽装結婚を防ぐためなのです。
そこで、すんなりとビザを手に入れるために、ビザの手続き前にやっておいた方がいいことを書いておきます。現在国際結婚婚活中の方のご参考になれば幸いです。
※具体的なビザの手続き方法については、大使館や移民局のサイトや最新情報を書いた専門サイトなどをしっかりとお読みください。
国際結婚ビザ取得に必要なのは二人の写真の量
昔はいろんな人が自力でやっていたのですが、トランプ大統領のころからとても厳しく、重箱の隅をつつくような書類審査になりました。今はバイデン大統領に変わりましたが、トランプ元大統領のつめあとが今も残っており、厳しい状況は続いています。私も、Request for evidenceを受け取ったくちで、追加の大量の証拠書類をかなり出しました。自力ではかなり大変だとおもいます。
最初に言いますが、デートのときの証拠はなんでも取っておいてください。飛行機の半券、二人で行った場所の二人分のホテルやレストランのレシートなど。そして一番重要なのは写真です。書類を埋めつくすくらいの写真があればあるほど、いいとおもいます。
国際結婚ビザ発行で気を付けるべき点は、出会ったときのことについての説明
ビザは最初に、アメリカ人彼が嘆願書(婚約ビザだとI-129F)を提出して申請することからはじまります。
この書類はかなり細かく、記入欄が山のようにあり、到底一日では書けません。何日もかけて二人で相談しながら埋めていくのですが、嘘偽りなく、すべてが最初から最後まで一致していなければなりません。
どこに行っても面接官が必ず聞くのは、「どこで出会ったのか」です。
これは言いたくない人も多いかもしれませんが、うそは厳禁です。たとえば、オンラインで知り合ったことを言いたくなかったりしても、必ずどこで知り合ったのかを表記しましょう。
そして、友人知人、エージェントを通した場合は名前、つながりなども必ず書きます。また、結婚相談所で知り合った人などは、下記は必ずあてはまるか問い合わせをし、うめあわせて入れてください。こういう些細なことが、あとで雪だるまのように大きな問題となるので、普段はおおらかな方も、神経質にチェックすることが必要です。
(I-129F)
自力でビザ取得が難しいケースは最初から専門家に頼む
そして私個人の感想ですが、現状では、最初から、弁護士や行政書士等の専門家にお金を払ってお願いすることをおすすめします。
自力でやっても大丈夫そうなケース:年齢差がなく、交際期間がそれなりにあり、お相手が生粋のアメリカ人で、定収入がちゃんとある、田舎の州(失礼)だとモアベター
専門家に鋭意お願いすることをすすめるケース:スピード婚、年齢差がある、相手も移民、都市部の州、ほか、自分でなにか思い当たる心配ごとがある、など
そして、私は婚約ビザ(K1)を申請しましたが、K1ビザは渡米した後、Adjustment of Statusといって、ステータス変更の手続きが必要な上、面接までの待ち時間も現在2年くらいと長いので、渡米してすぐに働きたい場合などは配偶者ビザ(CR1)を取る方なども結構います。ほか、連れ子がいて、その子(たち)も移住させたい場合は子供のビザも一緒に申請します。
途中で頼むと、どこでこんがらがったのかわからなくなってしまいますので、最初からしっかりと頼んだ方が無難です。
手続きは色々大変ですが、強い意志があれば乗り越えられます
どうやって出会ったかから関係がどうやって深まっていったかをあらすじにして、何度か彼と一緒にたどってみましょう。これはビザ面接、グリーンカード面接と両方で聞かれます。
そして、一番重要なのは、「私はこのビザを取って彼と一緒になるんだ」という強い意志です。婚約・結婚ビザがこんなに厳しいのは、偽装結婚を防ぐためなのです。
ですので、本当に愛し合って一緒にアメリカで生きていく決意をしっかりとしているならば、それはちゃんとアメリカ政府にも伝わります。
ただ、ビザはあくまでも法律的なものですから、出すべき書類を締め切りまでに粛々と作成して、一つ一つをしっかりとクリアしていきましょう。
あなたのビザ取得を心より応援しております。